LEDのノイズと医療機器
2023.06.10
LEDからのノイズ発生
LED電球から発生するノイズが医療機器に与える可能性は理論的にはあります。
それはLED電球の種類や品質、そして対象となる医療機器の種類とそのシールド機能(ノイズをブロックする機能) )によります。
LED電球もその例外ではなく、特に低品質なものや設計が当然のものは多量のEMIを放出する可能性があります。
医療機器にとって、EMIは潜在的な問題になります。 医療機器は生命維持や診断に関連する重要な機能のため、その動作に影響を考慮する可能性のある干渉は避けるべきです。
心電図や脳波計,MRI,CTなどでは、EMIは誤って読み取りや適切な動作を考える可能性があります。
LEDのノイズ対策
多くの医療機器はEMIから保護するためのシールド機能を備えています。
医療機器の設計と製造プロセスでは、電磁干渉に対する耐性が考慮されます。 、適切な設置と管理を行うことで、このリスクは大幅に軽減することができます。
それを意識せず、万全を期すためには、医療施設ではEMIの可能性を常にし、必要な場合はEMI評価を行うべきです。また、電子機器の近くで使用する際には、EMIを一歩先に考えて設計されたLED電球を選ぶことが重要です。
ノイズ対策をしているLED
当社のLED電球スーパーノイズレスはスイッチングをしていないためそもそもノイズが発生しない機構になっており,そのノイズレベルは白熱電球なみとなってり安心してご利用いただけます
秋田大学と共同研究をし下記の研究論文を発表しております
⑴.Koyanagi,K.Saito,K.Muroi andMTanaka:”Study on Magnetic Near-Field Noise and EMI of LED Light Bulb”
Proceedings of 2017 International Conference on Electronics Packaging (ICEP2017) (Tendo, Japan), pp.590-593, April 2017.
(2) 室井一樹,田中元志,齊藤勝俊,新山喜嗣:“LED電球点灯下における脳波の測定に関する一検討”,平成27年度 電気関係学会東北支部連合大会,1F02,Aug. 2015.
(3) 小柳駿介,齊藤勝俊,田中元志:“スイッチング回路を持たないLED電球の近傍磁界ノイズ測定と高効率化の検討”,電子情報通信学会環境電磁工学研究会,EMCJ2017-68,Nov. 2017.