【研究発表】秋田大学との共同研究「照明の光の色が人に与える影響と個人特性」について学会発表を行いました

2026.06.15

この度、当社は秋田大学(先進ヘルスケア工学院、情報データ科学部、大学院医学系研究科)との共同研究成果として、「色温度の異なるLED間接照明下における心拍変動と個人特性の関連に関する検討」を学会にて発表いたしました。

当社では、皆さまが心からリラックスできる「快適な空間創出」を目指し、科学的根拠に基づいた住環境・空間デザインの研究を推進しています。

■ 研究の背景と目的
部屋の「照明」が人の快適性に与える影響は非常に大きいものの、これまでの研究では「心地よさ」の感じ方に個人差が大きく、誰にとっても快適な空間を画一的に推定することは困難でした。
そこで本研究では、リラックス度やストレスを反映する「心拍のゆらぎ(心拍変動指標)」と、光や音などの刺激に対する個人の敏感さ「感覚特性(感覚過敏性)」に着目し、照明の色が人に与える影響を詳しく検証しました。

■ 実験内容と分かったこと
実験では、健康な成人男性を対象に、3種類のLED間接照明(あたたかみのある電球色 3,000K、すっきりした白色 5,500K、非常に青白い快光 24,000K)の空間に滞在してもらい、心電図の測定とアンケート調査を行いました。

主観的な評価:
従来の傾向通り、暖色系(電球色)の空間において「安らぎ」や「眠気」を感じやすいことが確認されました。

心拍データから見えた新事実:
心理的なアンケートだけでなく心拍の動きを詳しく解析したところ、刺激に対して「敏感な人(感覚過敏高群)」と「おっとりした人(低群)」とでは、同じ光を浴びても心拍の反応(自律神経の傾向)が真逆になることが分かりました。

この結果は、本当に快適な照明空間をつくるためには、単に部屋の用途に合わせるだけでなく、「住む人・使う人の個人の特性」に合わせた照明設計が重要であることを示唆しています。

■ 今後の展望
今後はさらにデータを重ね、個人のライフスタイルや活動量なども踏まえた、よりパーソナライズされた快適な空間提案への応用を目指します。
当社はこれからも、大学などの専門機関と連携しながら、確かなエビデンスに基づいた「本当に心地よい住まい・空間」を皆さまにお届けしてまいります。

【発表概要】

演題: 色温度の異なるLED間接照明下における心拍変動と個人特性の関連に関する検討

共同研究・発表者: 木村律輝、田中元志、久米裕(秋田大学)、齊藤勝俊(サイカツ建設)